《ジェネリック医薬品》

①　ジェネリック医薬品とは？
　 ここでは、説明を簡単にするために　ジェネリック医薬品＝後発医薬品として、
説明させていただきます。
お薬は、その研究、開発に莫大な時間（約１０～１５年）と、費用（約１５０～２００億円）
をかけて世に出てくるのが、一般的です。これが、新薬（先発医薬品）と呼ばれているものに
なります。製薬メーカーは、特許を申請・取得して、約２０～２５年間の独占販売をすること
により、資金を回収しなければなりません。
    しかし、その特許期間を満了すると、他の製薬メーカーは、厚生労働大臣の承認を得て、
同一の薬効成分を含む薬剤の製造・販売を行うことができるようになります。新薬（先発医薬品）
を研究、開発したメーカーではなく、他の製薬メーカーの製造する同一薬効成分を含有する
薬剤が、ジェネリック医薬品（後発医薬品）と呼ばれています。
    ジェネリック医薬品は、研究・開発費が圧倒的に少なくて済むため、薬価（国が定める全国
統一のお薬の価格）が低く設定されています。そのため、負担金が安くなることになるのです。
薬価が安いからといって、決して粗悪品であるということではなく、ジェネリック医薬品は、
厚生労働省が認めたお薬です。

 

②　効き目は同じなの？
    同一薬効成分が同量含有されているのは間違いないのですが、製薬メーカーごとに加える
添加物（剤型を整えるために加える薬効を現さない物質）が異なるため、効果や副作用の発現
については、本当に全く同じであるかどうかについては、今後の使用実績で証明される以外、
現段階では判断が難しいかもしれません。「同一薬効成分が同量含有されているので、同一の
効果を示すであろう」。ということで、認められているのが事実です。

 

③　どれくらい負担金が変わるの？
    服用されている薬剤の種類・数、それらに対するジェネリック医薬品の有無（当然ですが
すべての医薬品にジェネリック医薬品があるわけではありません）によって変わってしまうので
難しいところですが、目安としては、患者様負担金レベルでは、約１割～４割程度安くなると
思っていただけると良いのではないかと思います。

 

まとめ
    簡単で、大まか説明になりましたが、上記の内容を十分にふまえてジェネリック医薬品に
興味のある方は、医師　または　薬剤師にご相談してみては、いかがでしょうか？